漫画「瓜を破る」(うりをわる)がもう・・・良すぎたので、何かせずにはいられず、自身のブログの中で熱く語ります。
2023年10月に開催された、作者トークショーに参加した感想も書いておりますので、良かったらお読みください。
ザックリしたあらすじはこちら
30代処女が抱える性的コンプレックスの行方とは…!? ごく普通の会社員・まい子には人に知られたくない悩みがあった。それは30歳を超えても性体験がないこと。劣等感に悶々とする彼女は自分を変えるべく行動を起こす。誰もが心当たりがありそうな、言葉にならない思いをあぶり出す現代の冒険譚。
コミックシーモア・作品情報より抜粋
30代処女というパンチの効いたテーマから、青年誌連載だし、題名も「破瓜(はか)」からきてるし・・・と敬遠している人がいるとしたら!
とんでもないです!!!
ここまで一人一人のキャラクターの心情を丁寧に、リアルに描き出した漫画はなかなかありません!
食わず嫌いならぬ、読まず嫌いをせずに、是非、無料分だけでもご一読してほしい。
1コマ1コマが、味わい深い・・・!
コミックシーモアは、19話分をまるっと無料で読めるし、先行配信や特典なども充実しているのでオススメです。私もシーモアで読んでいます。
- 3人子持ちの主婦・薬剤師
- 普段は子どもの勉強に関する体験談を中心に記事を書いていますが、今回は熱い思いを語ります・・・
- かもねむ堂の詳しいプロフィールはこちら
よろしく!
さて、本題ですが漫画「瓜を破る」の素晴らしいところはこちら
- 「30代処女」というワードとリアルで優しい物語のギャップ
- 主人公カップル「まい子&鍵谷」が尊い、ときめく
- 鍵谷千里が推せる
「30代処女」というワードと、リアルで優しい物語のギャップ
掴みが「30代処女」というワードなこの漫画。
なのですが、このワードが見事に昇華し、気にならない物語の展開になっていくギャップが、この漫画のすごいところだと感じています。
この漫画は主人公・まい子の周りの人達(同僚や親友など)が、1人1人主役として話が展開していく群像劇となっています。
1人1人にスポットライトを当てることで、誰でも心の中に抱えている悩みやコンプレックスが浮き彫りになります。
誰かに共感すること間違いなし。
- 味園さんのように、仕事の鬼になって周りを顧みれない時期があったな
- ワーキングマザーの染井さんのような苦悩が、そういえばあったな
- 辻さんみたいに家族のために頑張る自分にむなしくなるって、(深刻度は違えども)今の私かも
・・・という風に。
そして、この共感こそが、この漫画って実際にありそう、すごくリアルだと思わせてくれるんですね。
丁寧な心情描写から、各キャラクターはみんな悪人ではないことがわかります。
漫画全体を包んでいるのは優しい世界。
眺める方向を変えるだけで、同じ状況であっても感じ方は180度変わる。そこもリアルなのです。
まい子というキャラクターが、群像劇によって、よりリアルに感じられる
さらに、まい子と鍵谷の、社会人としての振る舞いが別の主人公目線で読めるので、より一層、まい子と鍵谷の親密な関係にリアリティを感じられるようにもなっています。
- 会社で社会人としてTPOをわきまえて振舞える大人のまい子。
- 一方で、恋愛に関してはずっと消極的だったので、失敗したり、距離感がつかめずに暴走するまい子。
主人公・まい子のキャラクターって本当に居るよ!
たまたま縁ある出会いがあっただけで、一歩間違えれば自分もまい子だったな・・・って思う女性ってたくさん居ると思う。私もその一人だし。
女性は多いんじゃないかな、誰かに言う機会がないだけで。
自分をさらけ出すってそう簡単にできないよって思うんですよね。
彼氏がずっと途切れない親友・理乃をすごいと思ったり、世の中の大多数の人間が経験していることを自分は知らない、できない・・・と感じるまい子。めちゃ共感。
ちなみにですが、まい子みたいに、駆け引きが苦手でド直球なタイプほど、奇跡的にお付き合いするようになった相手と、多少の衝突はあってもストンと順調に、結婚までゴールインしちゃうもの・・・と、実体験で感じますよ。まい子の場合、相手の鍵谷さんが誠実で思いやりがあって、しっかり話し合えるタイプだしね。
避妊具について、きちんと描いている
この漫画の官能的な部分を私は語る能力が無いので語れませんが、「避妊具」の描写がキャラクターの内心含めて丁寧です。そこがこの漫画のすごく良いところ。
自分の身を守るためなのに、いつ誰がどんなタイミングでどのように用意するのかとか、詳細な方法ってオープンには誰も明かさないし。
女側が用意するってのも、なんか期待しているみたいでどうなのって思うし。買うのも抵抗あるし。
まだまだタブーの領域ですよね。
この漫画では、避妊具の描写が、リアルさをより一層際立たせ、男性の誠実さを引き立ててもいるので、相乗効果で心と身体が通じ合う素晴らしさを表現してくれています。
もうほんと、単行本6巻は「本当に良かったね・・・」って、嬉し涙が出ます。
子が成人したら読んでほしい。特に息子に。
真にカッコイイ男とは何ぞやが、描かれていると思うのです。
大切にしてくれる男性かどうかって、ある種のガチャ。その辺の感覚が合わないと絶対に無理だし。
でも、そんな雰囲気になる前に見極めるのって、困難なんですよね。一歩、女性が勇気を踏み出すのに躊躇してしまう理由かな~と。
主人公カップル「まい子&鍵谷」が尊すぎて、ときめく
この漫画、主人公カップル「まい子&鍵谷」が本当に良いんです。
個人的に、特に「まい子&鍵谷」の良さが刺さる属性の人は、こんな方ではないかと感じています。
- 彼氏(彼女)が途切れない友人や同僚を、すごい・・・どうやって!?と思いながら過ごした経験がある(もしくは現在進行形で過ごしている)人
- 今のパートナーが居なかったら、ずっと一人で生きていたと思ってる人
- 結婚してから、パートナーと仲は良いんだけど、男女というより家族になってしまったと感じる人
学生生活、社会人生活になんら問題はないけれど、他人と距離感ゼロになるってどうやって!?と不思議に思った時期がある人、もしくは現在進行形で思っている人には、共感できる部分がたくさんありますよ。
性体験どうこうではなく、人と深くコミュニケーションをとることについて、苦手意識を抱いてきた人、抱いている人にぶっ刺さります。
そして、勇気を出すことの尊さといいますか、たくさん失敗したりカッコ悪い自分をさらしちゃったりしても、その一歩が大切なんだなって思えます。
今のパートナーが居なかったら一生独身だっただろうな、今頃は趣味を生きがいにして割り切って生きているだろうなと振り返れば思い当たる人も、ぶっ刺さりますよ。
ぶっ刺さるという言い方がアレですが、とにかく「ときめく」と思います。
家事育児仕事と日々忙殺される中で、結婚したパートナーは恋人というより戦友・仲間・家族という意味合いが、日常生活の中では強くなっていきます。
ですが、この漫画ではまい子と鍵谷の初々しいやり取りが、1コマ1コマ丁寧に描かれているため、パートナーと出会った頃の「ときめき」を思い出せるんです。
ニヤニヤが止まらなくなるというか。
坂本冬美の「また君に恋してる」が頭の中をリフレインするというか。
いい意味で、夫婦の関係に変化を与える効果がある漫画と思いますよ。
鍵谷千里が推せる
まい子はとっても可愛い主人公なのですが、なんといってもこの物語のキーパーソンは鍵谷さんです(鍵だけに・・・。)
鍵谷千里(せんり)さん、彼が本当に、とっても誠実で応援したくなるキャラクターです。
読者としては、「まい子と鍵谷さんのその後の人生、ずーっとあたたかく見守りたい!」という気持ちになります。
- 大きな挫折を経験して、29歳にして無気力にただ生きているだけだった(余生と言っていましたね)鍵谷さんが、まい子と出会うことで人間らしい欲望がでてくるところ。
- 主人公・まい子を「好き」と強く自覚することで、何ももっていない自分を恥じ、変えていこうと行動にうつしていく鍵谷さんの一途で健気なところ。
私が文字にすると、なんとも青臭くなってしまうのですが・・・。
鍵谷さん自身も、まい子と同じように「他人と深い仲になるってどうやって!?」と少しは考えた時期もあっただろうけど、自分や現状を変えようとする気にはならず、ずっとそのまま生きてきた人間でした。
そんな鍵谷さんが、まい子と出会ってどんどん人間らしくなっていく様がすごく良いです!
鍵谷さんが初めて自分から行動を起こした「雨の中を走ってまい子を追いかける」シーンは胸熱です。
男性陣から見たら、鍵谷という存在はファンタジーになるのでしょうか?うちの夫は途中で読むのを辞めてしまったので(残念)。ただ、おそらく大きなイベントがどっかんどっかんと発生する漫画が好きなので、そもそもの趣向もあるかな。
まい子が鍵谷さんに惹かれていく描写も、すごく共感できます。
本当に惹かれる時って、立場(収入や学歴・職歴とか)って関係なくて、普段の自分でいられて会話が心地よい、落ち着く、とか、キュンとする瞬間がある、みたいなところで。
初めて心が通じ合った相手を大事にしたい、というピュアな気持ちが大切なのも、すごく納得・・・。
まい子と鍵谷さんの今後で心配するところは、2人の社会的ステータスの違いになってくると思われます。
ですが、お互いに相手への思いやりというかリスペクトがあれば、大変ではあるけれど乗り越えられる障害とも感じます。
まい子と鍵谷さんは、単行本8巻終わりの時点ではすれ違い気味ですが、お互いを想い合っての行動によるすれ違いなので、今後、しっかり本音で話し合える関係性を築いていければ、きっと乗り越えられると確信していますよ!
「ケンカしてでも本音をとことん話し合える」描写がこれからのお話の中にあったら、まい子と鍵谷さんの今後を応援する身としては、本当に安心であります。
どのタイミングで、お互いを苗字じゃなくて名前で呼び合うかな~・・・!!!
8巻発売&実写ドラマ化決定記念の作者トークショーに参加した感想
2023年10月、漫画「瓜を破る」の単行本8巻発売記念の作者トークショーが開催されました。
運良く抽選に当選し、行ってまいりました。倍率は6.5倍ほどだったそうで、人気沸騰中なのがよくわかりますね。
開催場所は新宿のコクーンタワー内にある新宿ブックファースト店のイベントスペース。
次は、もっと大きな箱で開催してほしい!!
50人ほどの参加者でしたが、やはり女性が多かったですね。
トークショーの内容は、公式にてアーカイブ化(文書化)される予定とのことで、待ち遠しいです!
とても濃い、本当に深い内容でして、大満足の夢のような2時間でした。
作者である板倉梓先生、サポートの担当M氏による話の掛け合いがとても面白く、興味深かったです。
お二方が徹底的に腹を割って話し合うことで、練られて今後の話の展開が作られていく。先生の頭の中では、その瞬間にすでに1コマ1コマが構築されているというお話でした。
人生経験豊富な女性同士の真剣本音女子トーク、それがぶっ刺さる漫画になりえる理由の1つなのだと知ることができました。
ちなみに「瓜を破る」の新連載開始前、漫画のテーマを決める際に、数ある候補の中から「瓜を破る」のテーマを描きたいと即決で先生が決められたとのこと。
大共感です。
世の中、恋愛モノのメディアは溢れていますが、「瓜を破る」のテーマである、「人とどうすれば深い関係を築けるのか」という苦悩をリアルに描いている作品は本当に希少ですから・・。
トークショーでは、読者の質問にも1つ1つ真剣にお答えいただき、本当にポワ~と幸せ気分に浸れました。
また、先生は音楽に深い造詣があり、トークショー中に流れる音楽も全て自分でピックアップ、リスト化されていました。
すっかり先生のファンになりました~。
そして極めつけがコレ。
まい子と鍵谷さんの書きおろしイラストが描かれた木製の「オリジナルしおり」に!
まい子or鍵谷さんの公式イメージ香水を!!
板倉梓先生が漫画執筆するご自身の右手を使って!!!
シュッと吹きかけてくれる!!!!
という、夢のようなお持ち帰りプレゼントを頂きました。
オリジナル香水のレシピが載った小冊子も嬉しかったです。
トークショーの後は、まだ帰りたくないな・・・という気分になり、ブックファースト新宿店をしばらく散策してから帰りました。
漫画本コーナーでは、たくさんの新進気鋭の漫画家さんのサイン色紙や自筆POPが展示されており、漫画好きは一見の価値ありの本屋さんです。
あとあと、板倉梓先生のX(旧Twitter)とブログは、可愛いイラスト満載で、とっても見ごたえがありますよ!
まとめ
今後、ヴィレッジヴァンガードからの公式グッズ販売、実写ドラマ化と話題の絶えない漫画「瓜を破る」。
※公式グッズは受注販売となるため期間限定のネット通販となります(2023/11/2~11/26)
今後も、一読者として末永く応援していきたいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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