「手に職」をつけておけば、子育てで社会人としてのブランクがあった後も、再就職には困らない。
母親一人でも子どもを経済的に養っていける。
日本全国、どこでも就職に困らない国家資格。
「看護師」と「薬剤師」です。
女性はどうしても子育てに時間を割きたい時期があります。
今は夫婦共働きが主流ですが、仕事と子育てを両立していくのはやはり大変です(体験済み)。
パワーカップルとして肩を並べて収入を得ていた夫婦が、子どもも生まれ、今後の夫婦の働き方を話し合う場合。
そして夫は妻に働き続けてほしい希望を持っている場合。
妻に「看護師」や「薬剤師」の資格があれば、一時期、妻が専業主婦として家庭に入ることが、現実的な選択肢の1つとなります。
私の体験談も交えて書きたいと思います。
将来について考えている中高校生
子どもの将来を案じている親御さん
こちらに薬剤師の記事をまとめています。



女性にとって看護師・薬剤師が最強の資格である理由
親御さんが、娘の将来を考えているならば、「看護師」「薬剤師」をすすめることはとても良いことです。
学生時代は、結婚後も働き続けることの現実を知りません。
実際、私は母親にすすめられてその道に進みました。
うちの母親は、結婚に失敗したけど経済的に離婚は無理って言うのが口癖で、よく私に愚痴っていました(汗)。
とっても後ろ向きではありますが、今振り返るとありがたい金言でした。
でも、取得には勉強が必須です。勉強に打ち込める覚悟がある子にお勧めしてくださいね。
勉強は本当に大変です。大変ですが、すべての時間を自分に費やせる学生時代に、勉強に打ち込めたことは、長い人生の中で自分の自信になります。
正解がない子育てをするには、自分にある程度自信がないと苦しいです。何かに打ち込んだ体験は、巡り巡って自分と子どもにいい効果が生まれます。
実習など忙しいながらも、要領よくバイトしたり旅行したり。同じ目的の仲間と励まし合って頑張る経験。勉強以外にも、いい思い出がたくさんできます。
ちなみに、新卒や第二新卒で就職活動する時は、看護師、薬剤師の資格にこだわることなく、一部上場企業を目指して就職活動することも可能です。
医療系資格を所持していることで、その学歴、職歴が評価されて採用されやすい業界もあります。
(私は何度か転職をしていますが、資格を必須としない仕事で長く働き続けてきました。)


自分のしたいことがわからない、何になりたいか迷っている子におすすめ
学生の頃に追究したり、研究したい分野がはっきりと決まっている子は、その分野に突き進んでほしいです。
子どもの希望を曲げてまで、親御さんが看護師や薬剤師を推すことは間違っています。
私のように、学生時代に何をすればいいのかわからない、将来に希望が持てない、とりあえず勉強している、という子がいたら、看護師、薬剤師に進学することをおすすめします。
勉強して、社会に出て働くうちに、仕事のやりがいに気づき、生きがいになる職業です。
薬剤師、看護師が専業主婦の再就職に最強な理由
看護師と薬剤師は、専門性と人出不足から、求人に困らない資格です。
しかも、医療職なので全国どこでも就職先はあります。
子育てと両立して働くためのパートタイムであっても、時給は資格の希少性から通常のパートの時給の2倍ほど。
パートタイムでも、家庭と両立してまとまった金額(社会保険に加入しても働き損にならない金額ですね)を稼ぐことができます。
もちろん、正社員になりたいと思った時には、正社員になる道もあります。
シングルになっても、子どもを養って生きていける自信を持ち続けられますね。
結婚はある意味博打。
たまたま運良く家庭円満なら問題ないですが、離婚したいと思った時に経済的な問題が足かせにならずに済みます。
一部上場企業を退職するハードルが下がる
一部上場企業に就職したら、これ以上の職場に転職できる可能性は無いと思って、なかなか転職や退職を実行に移すのは勇気が入ります。
子持ちになって、時短勤務で働き続けている場合は、転職することはよりハードルが上がります。
でも、看護師や薬剤師であれば、「時短勤務で正社員として働く年収」と「資格職としてフルタイムパートで時給で働く年収」は、そんなに大差がありません。
私は、時短勤務になって仕事のやりがいを見失い、でもフルタイム正社員でバリバリ働くことは、家庭のことを考えたら無理でした。
そのため、家から近いフルタイムパートに転職しました。
子どもの都合に合わせて柔軟に働きたいけど、時給はしっかりもらいたいという願望を叶えることができます。
男性よりも女性に資格取得がおすすめされる理由
女性の場合、どうしても子どもとの時間を優先したい時が出てきます。
今では男性も育児休暇取得を推奨されるようになり、今後は男性が女性に合わせて仕事を調整することも、当たり前になっていくとは思います。
ただ、やっぱり女性は自分の身体の中で子どもを宿して産みます。ある意味、しばらくは子どもは自分自身。
男性がしっかり仕事して経済的にやっていけるのなら、仕事よりも家庭を優先したいという気持ちを持つ女性は多いのではないでしょうか。
私は、保育園には安心して子どもを預けて働くことができましたが、小学生になってから子どものフォローをもっとしたい気持ちとの葛藤に悩むようになりました。
それまでも、「通勤1時間半の時短正社員」から「家から近いフルタイムパート」に転職して働き続けていましたが、第一子が小学4年生のタイミングで専業主婦になりました。
資格が無かったら、専業主婦になることを夫に納得してもらうことはできなかったでしょう。

子どもや家庭に色々あるのは長い人生必ずありますが、何があっても仕事に突き進める人は大丈夫です。
ですが、私のようにキャパオーバーを感じたり、振り返れば一瞬の子どもとの時間を、もっと子どものペースに合わせてのんびり過ごしたいと思い悩む場合、転職や退職の決断がしやすくなります。
自分の意思を尊重して、働き方を柔軟に選択していくことができたこと、それを家族が理解してくれたこと、家計の不安が軽めなこと。
資格をとっておいて、本当に良かったと思っています。
まとめ
「看護師」「薬剤師」の資格を持っていることは、環境の変化に合わせて柔軟に働き方を見直すことができます。
もちろん、資格に見合った能力を発揮するため、「子育ての息抜きにパート」というわけにはいかず、日々勉強と精神的なプレッシャーはかなりあります。
あと、女性が多い職場で間違いが許されない医療現場なので、芯が強くないとやっていけないですね。
人間関係も独特なハードな職場が多い気がします。その職場の人の気質によりますが。
ただ、時給に見合った働きをするためには、それに耐えるのは必要なことです。
必要となれば、一人でも経済的に自立できる仕事を獲得できる環境だから、安心して専業主婦を満喫できます。

本当に、人生の切り札的存在ですね。
長い人生、自分の心境の変化、周りの環境の変化、何があるかわかりません。
学生時代に手堅い国家資格をとっておいて損することはありません。
将来について考えている方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


