新卒で3年間、調剤薬局で薬剤師をした後に、治験の臨床開発職・モニター(CRA)に転職した人間の体験談です。
結局のところ、今は専業主婦なので、キャリアは活かせていません。
でも、20代の時に調剤薬局から企業に思いきって転職して、良かったと思うことがたくさんありました。
今回は、調剤薬局から企業に転職して良かったことを書いています。
- 治験や臨床研究の仕事に興味がある薬剤師
- 調剤以外の仕事を考えている薬学生
こちらに薬剤師の記事をまとめています。
カレンダー通りの土日祝休み
カレンダーの暦通りの土日祝休みが嬉しかったですね。
調剤薬局だと、門前薬局ではない限り、どうしても平日1日と日曜休みっていうのが定番です。
シフト制ではなく、担当制の仕事だったのもストレスフリー。
シフトで不公平感が出ないように調整するのは、本当に大変です。
これが薬局の人間関係を複雑化している原因の1つではないだろうか・・・。
シフト制ではないので、自分の仕事が滞らない限りは、周りに気兼ねなく有給休暇を取得できました。
仕事内容を把握するまではとっても大変でしたが、自分で仕事のスケジュールを立てて動く仕事なので、モニターの仕事に慣れれば自分でオンとオフを決められるところは、とても働きやすかったです。
ホワイト企業を経験
調剤薬局を辞めたいと思った本音の部分は、ブラックな会社で働き続けたくないと思ったところが大きいです。
詳しくはこちらの記事に書いています。
薬剤師が慢性的に足りていない時代だったせいもあるけど、他の調剤薬局に転職した同期に聞いたら、すごく待遇が良くなったと言っていたので、単に新卒で入った調剤薬局がブラックだったんですね。
職種を変えた私ですが、結果的には一部上場企業の正社員を経験できました。
就業規則や福利厚生がきちんとしていることの大切さ、重要性を実感しました。
また、治験関連の企業は、女性の割合が多いです。自立してバリバリ働いている女性がたくさんいます。
私は中学から女子校育ちで大学も薬学部(だから女性多め)、調剤薬局も女性が多い環境です。
なので、CROの社風が私には合っていました。
基本的にみなさん気が強いけれど、話し合いができて他者に理解がある人ばかりでした。
モニターという職業柄、コミュニケーション能力が高いのです。
モニターの仕事内容はハードで大変なのですが、同僚・上司には本当に恵まれました。
残業代を、残業した時間分必ずもらうことができる幸せ!
有給休暇を自由に取れる衝撃!
自分の首を絞めない程度で、業務を滞らせなければ、特に何か言われることは無し。
モニターの仕事の特性上、出張で半分は自分のデスクに居ないので、休暇中なのか、出張で不在なのかは、パッと見わからないんですね。
共有スケジュールで確認してわかる感じです。
たまたま配属された部署の部長が、いい意味でその辺はゆるくしてくれていたので、働きやすかったです。
部下を信じてくれていたのもあるのかも。
雰囲気の良い、居心地のいい環境でした。
ただ、期限に間に合わせるため、帰りが深夜になる時期もよくあったので、朝どうしても起きられなくて時間休を使って翌日は遅刻する、ということが私はしばしばありました。
フレックスなので、10時までに出社すればセーフだったにも関わらず(汗)。
言い訳すると、出張で飛行機で帰ってくる時など、帰宅が午前様のことが多々あり、移動でだいぶ体力消耗していました。
もったいない有給休暇の使い方ではありましたが、こういうのが許されていたから、なんとかモニター職を続けられたのもあります。
都心のオフィスでランチタイム
いわゆる都心の一等地にあるオフィスで、オフィスレディ=OL(死語?)っぽいことができました。
ビジネスカジュアルなオシャレな服を着こなして、お昼休みに財布だけ持ってランチに行く。
ランチできる場所は選び放題!
ちょっとお散歩したり、近くの公園で日光浴したりもできました。
私が転職前に働いていた薬局は、外に1時間まるっと出掛けてる余裕がなく、休憩時間に薬歴をひたすら書いていたブラックなところでした。
残業代がつかないから、早く帰るために休憩時間に書かざるを得ないという状況です(泣)。
だから、転職して本当に天国でした。
その日食べたいものを、お値段気にせずフラッと食べに行ける幸せは、主婦になった今振り返ると、なんて贅沢だったんだろうと思いますね!
デスクワーク・ビジネスマナーを身につけられた
調剤業務だと、名刺交換やプレゼン、メール対応することって、あまり無いんですね。
基本的なビジネスマナーやデスクワークを身につけられたのは、良かったです。
- Word、Excel、PowerPointひととおり
- ブラインドタッチ
- 名刺交換
- プレゼン
モニターは担当施設があるし、出張がある仕事なので、仕事用の携帯電話を常に持たされました。
調剤薬局も、持ち回りで薬局の携帯電話を持つことがありますね。
患者さんから、いつかかってくるかわからない緊張感があります。
モニターの仕事用の携帯電話だと、だいたい電話がかかってくる人が決まっていて(施設のCRC、同僚、上司くらい)、見知った方々なので、調剤薬局の時ほど負担感はありませんでした。
ちょっと出られなくても、すぐに折り返して電話すればいいので。
調剤薬局の携帯電話の場合は、患者さんからかかってきて「気が付かなかったー」って訳にはいかないので、お風呂入ってる時でも、なんか気になって仕方なかったです。
薬剤師の時は、薬歴が紙ベースだったこともあり、PCで何か書くって作業がほとんどありませんでした。
さくさくとメール確認して返信書いたり、モニタリング報告書を作成したり、自分で管理表作ってスケジュール調整したりと、事務仕事の能力は格段に上達しました。
同僚のバックグラウンドが多種多様
調剤薬局だと、当たり前ですがみんな薬学部出身なんですね。
CROのモニター職だと、薬剤師資格は不要です。
なので、半分くらいは薬学部出身ですが、他は様々な経歴でした。
色んな経歴の人と一緒に働いた経験は、自分の視野の狭さに気が付いたり、自分にとっての当たり前が一般的には当たり前ではないんだと知ったり、色々な気づきになりました。
- MRから転職してきた人
- 理系の大学出身の人(生物学出身の人が多かった印象)
- 文系の大学出身の人
- 臨床検査技師や看護師の人
薬学部出身の人も、新卒で入る人や、私みたいに薬剤師として働いてから転職してきた第二新卒の人、研究職からの人など、様々でした。
転職が当たり前の業界なので、他のCROや製薬会社から来る方もたくさんいました。
まとめ
調剤薬局から企業に転職して、個人的に良かったことを挙げてみました。
割と軽い内容ですみません。
参考になったら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!