公立中高一貫校受検

【塾についていけない場合の対応方法】理由は意外と単純なところかも。中学受験の体験談。

中学受験。塾についていけない場合の対応方法
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塾に通っているのに、全然成績が上がらない。

そんな悩みを持っている受験生、親御さんは多いと思います。

中学受験塾に通う子を持つ私自身も、その一人。

今までの私自身の経験をもとに、塾についていけない理由と、どうすればいいかを書いていきたいと思います。

筆者について

  • 私;中学受験→中高一貫私立女子校→大学受験→私立薬学部卒(2024年新1000円札の人が学祖)。薬剤師資格持ち。
  • 子ども3人;1人は公立中高一貫校受検塾に通塾中。下の2人についてはまだ未定。
この記事に書いていること
  • 塾についていけない理由は人によって違う
  • 塾についていけなくても落ち込む必要はない
  • 自分に合った勉強のやり方を見つける方法
かもねむ堂ひよこ
かもねむ堂ひよこ
私自身と、現在進行形の娘の受験の経験を基に、塾についていけない場合の対応方法をまとめた記事になります。

塾についていけない理由はいろいろ

ここで書いている「塾」とは、受験のための進学塾のことです。

先生1人に対して、生徒十数人。授業形式で講義してテキスト内容を進めて、合間で小テストを挟む指導です。

基本的に、進学塾は生徒一人一人の理解度は関係なく、決められた単元についての講義をカリキュラム通りに行います。

わからないところを放置しているとそのまま。

わからないから放置→さらにわからなくなる→よけいに授業がつまらなくなって勉強が嫌いになる→さらにわからないところを放置

この無限ループになってしまいます。

ですが、講義のスピードは速いし、わからない問題にじっくり向き合う時間を作るのは、小学生には難しい。

だから、親がなんとか対処していく必要が出てきます。

小4で算数についていけなかった時の対応方法

うちの娘の話になります。

中学受験の塾に通い出して数か月だった小4の時、算数の授業に全然ついていけず、成績もふるわなかった時期がありました。

こうなると、講義を聞くのを放棄してしまうのですね。

ですが、娘がつまずいていたのは単純な四則計算でした。

対策したことは、約3か月間ほど毎日最低1問、できる時は1ページ、小4のテキストの基本問題をじっくり親子で一緒に解きました。(と、いうか私がこどもに張り付いてやらせました。)

計算の過程をしっかり書き残すことで計算ミスやケアレスミスを防ぐクセを付けました。

植木算などの解き方も、この時にじっくり基本問題を一緒に解きました。娘をやる気にさせるのは大変だし、1問解くためだけで親子バトルになることも・・・。

よかったら、こちらの記事も参考にしてくださいね。(親子バトルしまくっています。)

文房具
【公立中高一貫校受検】進学塾の算数の苦手分野克服・具体的な3手順!【かもねむ堂のブログ】公立中高一貫校受検のため進学塾に入ったけれど、算数の成績が上がらない。家庭で親子で取り組んだ克服手順3つを紹介。公文算数で計算力をつけとけば良かったと後悔した理由も書いています。公立中高一貫校受検を検討している方の参考になる情報を発信しています。...

ですが、じっくり基本問題を解いて、解けるようになったのが嬉しかったのか、授業についていけるようになりました。

今でも成績にムラはあるのですが、授業についていけるようになったのです。

算数の授業についていけない時の対応方法

  • 四則計算などの単純な計算問題が、きちんと理解して手順を間違えずに解けているか確認すること
  • さっぱりわからないと言っている単元(植木算や方陣算など)の基本問題を、じっくり何日かけてもいいので、理解して解けるように少しずつテキストをすすめる(塾の進度は気にしない。)

授業形式の聞く作業が苦手ではありませんか

授業を受ける=「聞く」という作業が苦手な子は集団塾は向いていません。

耳からの情報が頭に入って行かないのです。

でも、目から時間をかけて理解しながら読み進めることで、しっかり定着する力はあります。

そんな子は、集団塾よりも個別指導塾や家庭教師が向いています。

YoutubeやTikTokの動画やアニメを見るよりも、ネットの掲示板やお気に入りのブログ、漫画を自分のペースで読み進めるほうが好きって子は、集団塾についていけない場合、個別指導塾や家庭教師の指導が向いている可能性があります。

これは私自身のことです。

  • 立ち止まってしっかり理解してからでないと、次の話の内容が頭に入らないっていうタイプ。
  • 耳からより、目からの情報のほうが頭に入るタイプ。

全ての子にあてはまるわけではないですが、今後を考える時の参考に少しでも役に立てたらと思って挙げました。

塾のレベルが自分に合っていないかも

変化はチャンス

そもそも、進学塾の勉強内容は難しいし、進みが早いです。

もし、目標がしっかり定まっていて、受験生本人もやる気とエネルギーがしっかりあるなら、頑張って喰らいついていくのが一番学力が上がります。

でも、自分の学力レベルに合っていない講義を受けても、全く力にはなりません。

これは、私が大学受験の時にやってしまったのです。(中学受験の話ではなくてすみません。)

普通に河合塾とか代ゼミに通っていれば良かったのに、何を思ったのか・・・。

医療系の大学を目指していたので、あんまり考えないで医歯薬専門のちょっとマニアック(?)な塾に通ったのです。

もう、レベルが高すぎてチンプンカンプン。

今思えば、あれは医歯薬専門というより、国立医学部を目指している人向けの授業だったと思います。

これで撃沈して、もう大学受験は無理だ、間に合わない、と本気で思っていました。高1の秋でしたかね。

ですが、心配して母親がつけてくれた家庭教師が、すごく有能な人で救われました。

自分のレベルに合ったテキストを見つけて、そのテキスト1冊を丸暗記するくらいしっかりモノにすれば、成績は(当たり前ですが)しっかり付いてくるという考えの人でした。

国立大学の医学部に現役で合格した人だったので、とにかく要領やペース配分の考え方がシンプルでわかりやすかった。

もちろん、たまたま家庭教師との相性が良かったのもあります。

そして、私自身がやる気いっぱいだった。

家庭教師でダメだったら、もう将来の夢が絶望的・・・みたいな崖っぷち感を抱いていたからこそ、頑張れたのですね。

家庭教師は週1回の1時間半だったので、学校以外は毎日一人で黙々とテキストと向き合っていました。

休日は1日12時間は机に向かっていました。

家庭教師には、わからない問題の解き方を解説してもらうこと、ペース配分についての相談にのってもらいました。

私の昔話を長々と語ってしまってすみません。

何が言いたいか、というとですね。

自分のレベルに合った塾が一番!だということです。

1年近く経っても、塾の講義内容や宿題の量についていけていない場合、その塾の指導方法が受験生に合っていない可能性が高いのです。

やり方を変えれば、グングン伸びる可能性があります。

やり方を変える方法

  • 塾は変えないで親が家庭学習を見る
  • 転塾する
  • 塾は変えないで家庭教師もつける
  • 集団塾を辞めて、個別指導塾もしくは家庭教師にする

中学受験する意欲があるかどうか

でも、やり方を変えたとしても、受験生本人に受験を頑張りたい!!!という意志が無ければ、あんまり意味がありません。

環境を変えることで、モチベーションが上がる可能性はあるかもしれないけれど、やっぱり大切なのは、どうして受験するのかということを、本人がしっかり理解しておくことです。

小学生は、この動機を作るのが一番難しいですよね。

一番良いのは、将来の自分のやりたい事に近づけるからとか、具体的な目標があることなのですが、みんながみんな、あるとは限らないですよね。

中学や大学のオープンキャンパスに行ったりしてみるのも手ですね。

手っ取り早いのは、難しい問題をどんどん解けるようになるのが楽しいっと思えることです。

親ができること

  • 他人とは比べない
  • 以前の自分と比べて、できるようになったことを褒める

例えば、私は娘に、計算が正確に速く解けるようになったこと、テストの基本問題を取りこぼさず正解できるようになったことを褒めています。

3か月ほどみっちり家庭学習を頑張った分だけ、しっかり出来るようになったことを褒めました。

そしたら、それが娘は嬉しかったようで、以降も基本問題は取りこぼさないように自覚できるようになってきました。

本人に何かしら学習のどこかで自覚が芽生えると、途端に成績が上がりますよ。

進学塾は「人と競争するのが苦手」だとつらい

集団塾では、周りにたくさんライバルがいるわけです。

小テストを毎回やって、月例テストを受けて。

成績上位の子は褒められる。

この環境を良しとして、奮起して成績を上げていくタイプは集団塾が向いています。

でも、逆に萎縮したり、変に気負ってしまうタイプだったら、無理して集団塾に通う必要性はありません。

大手塾に通う安心感や、塾からもらえる情報が貴重って意見はもちろんあるけれど、子どもが集団塾の環境を負担に思っているなら、無理する必要は無いです。

個人指導塾や家庭教師を使って、自分で問題を解く作業に時間を使うこと。

意外と、予習復習のやり方を知らない子がたくさんいます。

そのやり方を覚えて、自信をつけてから、また集団塾に戻ってきてもいいのです。

早熟でタフであることが中学受験はやっぱり有利

中学受験の場合、子どもの体力は個人差が大きいです。

タフかどうかが、受験には大きく関係します。

小学校に行って、週3~5の塾通いをするだけでも、けっこうな体力を使います。

それにプラスして塾では集中して授業を聞く必要があります。

家では予習と復習。

タフでないと集中力がもたないので、塾ではただ座って聞いているだけ、馬の耳に念仏状態になってしまいます。

もし、体力が無い自覚がある場合は、授業を聞く作業を捨てて、テキストを理解する作業に集中したほうが効率が良いです。

集団塾よりは、個別指導塾。個別指導塾よりは、家庭教師。

意欲はあるけれど体力がもたない場合は、家庭教師が一番効率よく勉強に集中できます。

中学受験の頃は、個々の身体的・精神的発達の差はまだまだあると個人的に感じます。

私自身は「早生まれ」「双子」「未熟児」というトリプルパンチだったのですが、まだ中学受験の頃は、同級生と比べると本当に幼かった。学力以外も、すべてが追いついていなかったなと感じています。

大学受験の頃に、やっと追いついたな~という実感がありました。

これは簡単に埋められるものではありません。逆に、劣等感を持たないように親は注意してあげてほしいなと自分自身の経験から思います。

絶対に挽回できるよってことを書き残しておきます!

まとめ

いかがでしたか。

塾についていけない理由として、考えられることを挙げて、対応方法を書きました。

対処方法
  • 塾は変えないで親が家庭学習を見る
  • 転塾する
  • 塾は変えないで家庭教師もつける
  • 集団塾を辞めて、個別指導塾もしくは家庭教師にする
日々の生活の中でできること
  • 中学受験する理由、目的を親子でとことん話し合ってみる
  • 計算などの基礎ができているか確認する
  • 基本的な問題を、じっくり何日かけてもいいので、少しずつ親子で一緒にテキストをすすめる(塾の進度は気にしない。)
  • 他人と比べる発言をしない
  • 子ども自身の、以前と比べてできるようになったところを褒める

中学受験は試行錯誤の連続ですよね。

参考になりましたら、幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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