雑記

【臨床開発モニター・CRA】子育てとの両立が無理な理由は自分の中にある

臨床開発モニターが子育てとの両立が無理な理由

調剤薬局から治験の業界に転職し、モニター(CRA)として働いていた私。

モニター(CRA)という職業は、新薬の開発に関われるというやりがいがあるし、コミュニケーション能力や事務処理能力、スケジュール管理能力が発揮できて、大変だけど頑張りがいのある仕事でした。

ただ、子育て中にできるかというと、なかなか難しいと感じます。

今回は、子育てを主に担う人間が、モニター(CRA)として働くのは難しい理由を挙げたいと思います。

逆に、挙げた理由を解決できれば、子育て中でもモニター(CRA)として働き続けることは可能ということです。

今では、10年前に比べれば、子育てしながらモニター(CRA)として活躍している方はたくさんいらっしゃいます。

こんな方に読んでほしい
  • モニター(CRA)として働くことを検討中の方
  • 子育てとの両立に何が必要か知りたい方
かもねむ堂ひよこ
かもねむ堂ひよこ
私の経験からの個人的な考えですが、参考になれば幸いです。

定時で必ず帰れる保証がない=保育園のお迎え問題

どんなに先を読んで行動していても、モニター(CRA)の職種は定時で上がれない理由があります。

  • 締切が急に決まる
  • 急な予定変更が当たり前

一例ですが、
担当施設で患者の同意取得がとれたという連絡を受けた場合に、やることを挙げてみます。

試験のSOP(標準実施手順書)によって多少は異なりますが、治験薬を飲み始める前に、施設に行ってカルテを直接閲覧し、治験実施計画書に書かれた内容に合ってる患者さんか確認しなければなりません(適格性の確認)。

やること

  • CRCに治験薬を飲み始めるスケジュールと訪問可能な候補日を電話かメールで確認
  • 直接閲覧するための資料一式の準備(チェックリストとか)
  • 遠方の場合は、飛行機や新幹線のチケットの予約
  • 出張申請を社内に事前申請
  • 事務手続きで前倒しでやっとかないといけない業務があれば行う

だいぶ前の記憶ですが、被験者が入っただけで、ざっとやることがこれだけ増えます。

定時で毎日帰るつもりでいても、不可能なのがモニター(CRA)の仕事です。

ひとつでも抜けがあれば、首がしまるのは自分自身。

子どもと過ごす時間も、仕事のことが頭から離れない状況になることは必然でした。

解決方法

  • 1つの施設を内勤モニターと外勤モニターに分けてOKの治験の担当になる
  • 保育園のお迎え担当者を増やす(夫・祖父母・ファミサポ)

CRAは病院側に仕事をやってもらうようお願いする立場=予定通り進まないことが多々ある

自分が動けるなら、どんなに楽かと何度か思ったモニターは多いのではないでしょうか。

本来は、立場に上下関係はありません。

でも、病院での治験業務は、責任医師、分担医師、治験コーディネーター(CRC)に動いてもらう必要があります。

日程がタイトな場合、「いついつまでに、これをやってもらう必要がある」という説明だけでは動いてくれません。

なぜ、そんなタイトな日程でやらなければならないのか、理由も必要になってきます。

自分がやるほうがどんなに楽か・・・納得してもらって、やってもらうのって大変なんです。

私はモニター(CRA)だったので、少々愚痴も入ってしまいますが、、、、

モニター(CRA)の担当施設(医療機関)の窓口となっているのが、治験コーディネーター(CRC)になります。

なので、モニター(CRA)と治験コーディネーター(CRC)は治験が円滑に進められるよう、協力し合う関係性なのですが、無理なお願いをモニター(CRA)がしないといけないことが、多々あるわけです。

モニター(CRA)は、治験ごとに決められたSOPという標準作業手順書に沿って行動します。SOPであらかじめ決められた締め切りがあり、その締め切りに間に合わせるために、社内での書類作成期限が決められます。

書類の固定には、後方支援のQC(品質管理)やDM(データマネジメント)の確認を終えてからとなるので、モニター(CRA)の書類作成期限はその分短くなるんですね。

他にも・・・

依頼者から、被験者の適格性についての細かなルールが突然決まることもあります。選択除外基準の解釈って、あらかじめ決まっているわけではなく、治験が進むことで検討・協議して具体的に何がOKで何がNGなのか、決定されることが当たり前なんです。

納得できない依頼者からの通達も、モニター(CRA)は、治験コーディネーター(CRC)や治験責任医師に伝えて納得してもらうのが仕事になります。

治験コーディネーター(CRC)や治験責任医師からしたら、突然そんなこと言われても・・・って思っちゃうことはあるわけです。

モニター(CRA)は、依頼者(製薬会社)と施設(医療機関)との板挟みになって、辛い立場になってしまうことがよくあります。

解決方法

  • モニター(CRA)としての経験をとにかく積む
  • 厳しい場合は早めに上司に相談して、チームワークで解決・フォローしあう仕組み作り
  • 普段からのチームの人間関係の構築

移動で時間と体力を使う

今はリモートもあるようですが、外勤は体力をかなり使います。

子育ても気力体力が必要です。何より、自分自身の余裕が必要。

でも、モニター(CRA)してると仕事でいっぱいいっぱいでした。私は。

出産前までモニター(CRA)をしていましたが、仕事でいっぱいいっぱいで、家事はさっぱりできませんでした。

子どもが生まれてから、料理も掃除も少しづつできるようになりました。

モニター(CRA)をしていた時は、家に帰ると疲れて動けなかったです。

モニター(CRA)として、子育てを両立しているワーキングマザーは、タフで仕事以外の能力も高くないと務まりません。

解決方法

  • 1つの施設を内勤モニターと外勤モニターに分ける
  • 近隣の施設の担当になる
  • 厳しい場合は早めに上司に相談して、チームワークで解決する仕組み作り
  • 普段からのチームワーク作り

自分のキャパシティの問題

子どもと過ごすにはある程度の余裕が必要ですよね。

モニターしていた時は、仕事が自分の中心。

でも、子どもが生まれてからは、仕事よりも子どもが私の中心になりました。

今でも、子どものもろもろのお世話とか、習い事の送迎とかで専業主婦してても何だかんだで、忙しい。

保育園の頃より、小学生になってからのほうが、子どもも私との時間を求めてる気がしています。

子どもの面倒を主にみる人が夫や祖父母なら、私はモニター(CRA)を続けられたかもしれない。

でも、私が一番主体的に、子どもの面倒を見る役割をやりたかった!

会社はモニターとしてやる気があれば、子育てとの両立できる環境を提供すると言ってくれたけど、私にはそもそも無理だった。

産後しばらくは内勤サポートの仕事をさせてもらえるけれど、その後は自分のキャリアを自分で決めなくてはいけない。

なんだか、モニター(CRA)に戻る気がないなら、なぜ産後復帰したのかと上からプレッシャーをかけられている気がしてしまう状況でした。

割と本音で話せる上司がいたのですが、内勤でモニターサポートをしていた時、「薬剤師するのとあんまりかわらないんじゃない?」って軽く言われたことが、今でも覚えているってことは、だいぶ引っ掛かった言葉だったのでしょう。

その上司のことは、人として憎めないところがあって好きです。ただ、その言葉は自分が子育てしながらどうやって働き続けたいのか、すごく考えることになった言葉でした。

私は産前と同じように、仕事を人生の中心にすることができませんでした。

あとは、まだ子育てしながら働いている産後復帰されたモニター(CRA)が当時はほぼゼロだったので、周りに迷惑をかけながらモニター(CRA)を続けるのは申し訳ないって感覚を私は持っていました。

時代遅れな感覚なのかもしれないけれど。

まとめ

モニター(CRA)として働き続けたいという情熱が私にあれば、会社はどんどん配慮してくれる環境でした。

そもそもが、私に「モニター(CRA)として働き続けたい」という情熱が無かったのが子育てと両立できなかった最大の原因です。

会社としては、一人前になったモニター(CRA)にずっと働き続けてほしいですから、会社は産後復帰した社員がモニター(CRA)を続けられる配慮を最大限してくれますよ。

私の場合は、モニター(CRA)として働くことが無理で、色々自分の身内のゴタゴタも重なり、会社を退職しました。

保育園を退園しないために、薬剤師としてまた働こうと思っていたのですが、ひょんな偶然からAROでデータマネージメントの仕事をすることになります。

AROでは、CROで働いていた時には思いもしなかった、子育て中の女性が働きやすい色々な働き方があり、自分の今までの経験をいかして、医療に貢献するというやりがいを持ち続けることができました。

それは、また次回の記事で書きたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



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