紫式部といえば源氏物語ですね。
平安時代の紫式部に興味を持った娘。
源氏物語を読みたいと言われたのですが、図書館で調べても小学生が読めそうな現代語訳の源氏物語はありませんでした。
楽しめればいいから、それなら漫画「あさきゆめみし」がいいかな〜と思ったのですが、娘はビジュアル的にまだ「あさきゆめみし」は抵抗があるそうで。
色々調べてみて、可愛い絵柄の「はやげん!」が一冊で済むし良いかなと買ってみることにしました。
一冊で源氏物語の登場人物と大筋がわかる
長編を一冊に、しかも漫画にするのですから、かなり、はしょられています。
でも、「源氏物語って何?」という、これから読む人、しかも小学生にはこれくらいがちょうど良いです。
楽しい、面白いって思うことが一番大切ですからね。
お姫様達がみんな可愛い
お姫様も可愛いし、光源氏も可愛いです。たくさん登場するお姫様が、髪飾り、髪型、髪の色、ドレスの装飾で可愛く書き分けられていて、わかりやすいです。
「当時は十二単にレースのフリルやリボンなんて無いやろー」なんて、ツッコミを入れつつ、可愛くデフォルメされてて私はとても気に入りました。
興味を持ったお話だけでも、小説で読もうかなという気になります
源氏物語の五十四帖を順番通りに漫画にされてるので、興味を持ったお話だけ小説で読もうかなという気にさせてくれます。
光源氏の孫、薫が主人公の宇治十帖もあります。こちらのほうが、登場人物が少なくて、主人公の薫に感情移入できて、わかりやすかったです(笑)
相関図や、登場人物紹介がところどころにあるので、「誰と誰の子供だっけ〜?」と頭が混乱した時に、とっても助かります。
注意点!夜這いなどの描写がたくさん出てきます
源氏物語ですから当たり前ですが、「男女の仲になる」とか、「夜這い」とか、性に関するワードがたくさん出てきます。
行為をしている絵は無いですが、描写はたくさん出てくるので、性について親子で話すきっかけになると思います。
親としては買い与える前に、心構えが必要ですね(笑)
平安時代のお姫様は待つばかり
ざっと読んで感じた母親目線での感想は、お姫様は待ってばかりで不憫だなぁということですね。ある意味、女房として都の宮中で生活するほうが、気が楽だろうなってくらいです。
政治の世界、家柄の世界に翻弄される悲運のお姫様がたくさん出てきます。
娘とは、一番幸せなのは誰かな〜なんて話したりして、親子で源氏物語について会話できて楽しいです。
ちなみに、娘は「明石の姫君」が一番好きだそうです。優しいお母さんが二人(明石の御方、紫の上)と、お父さん(光源氏)がいて、愛情受けて幸せに育てられ、皇后になったラッキーガールですね。
途中で実母(明石の御方)と引き離されたのは可哀想だったけど、紫の上に大切に育てられ、皇后になったら実母が身の回りのお世話のため側に居てくれるんだもんね、いいよねぇ!
よく読んでいらっしゃる!
まとめ
「はやげん!」は、源氏物語の入門として登場人物とあらすじが把握できてとても良かったです。
絵が可愛くて、小学生も、大人の私も楽しく読めました。
男女の仲とはなんなのか、などなど、性に関する気になるワードを聞かれる可能性が高いので、そこは親としてはちゃんと説明する心構えが必要ですね。
平安時代にもっともっと興味を持ってもらって、いつか京都へゆかりの地巡りに出掛けたいと思っている、母親なのでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!