20代の若かりし頃、静岡県の西伊豆、スキューバダイビングで有名な大瀬崎によく通ったものです。
春から夏に入る前の一時期だけしか姿を現さないマンボウ。
出逢えたら、それは奇跡。
内海ではなく外海へ、マンボウに遇えることを求めて潜った思い出が重なって、マンボウが大好きです。
野生のマンボウに出逢ったのは2回だけでしたが、この絵本を読むと、そのマンボウのことを思い出します。
子どももこの絵本を読んで、マンボウのことが大好きになりました。
みなみじゅんこさん著 絵本「ゆーらりまんぼー」の紹介です。
マンボウにスポットが当たるのは珍しい
マンボウは、その独特の外見が強烈なので、みんなが知っている魚ではありますが、未だ生態は解明されておらず、かなりミステリアスなお魚です。
そして、マンボウが主役の本や絵本って見かけないんですよね・・・。
どんな暮らしをしているのか、謎が多すぎるからなのでしょうかねぇ。
クラゲやウミウシは、水族館で特別展が開かれたり盛況です。
が、マンボウは特集されることはまずありません。ストレスにならないように、ひっそりと、水族館に居ます。
水族館に居ること自体が、本当にすごいことなんだと思います。
なんせ、水槽をビニールシートで取り囲んで、水槽に突進して身体を打ちつけて死んでしまうことを防ぐ必要があるくらい、繊細な生き物なのです。
マンボウが主役の絵本、とっても貴重です。
まんぼーの、のんびり過ごす1日をのんびりと眺める
絵柄は柔らかく、色彩は明度をわざと抑えていると感じました。少し濁った初夏の海、潜ってゴーグルから見る海の色です。まさしく、静岡の西伊豆、大瀬崎です。
海外の、サンゴ礁がひしめく色んな魚が沢山住んでいるところではなさそう。
にぎやかな海からは、少し離れたところでのんびりしているのかな~と感じました。
この作者は、どこの海を想像してこの絵本を描かれたのか、とっても気になります。
正面向きのマンボウ、海面に身体を浮かせるマンボウなど、マンボウの中々見られないポーズが絵本に出てきます。
マイペースなまんぼー
朝はゆっくり起きて、のんびりおさんぽ。
競争は、好きじゃない。
のんびりしているけど、自分の好きなこと、苦手なことを、はっきり言えるまんぼー。
その言い方も、きちんと前置きを置いてから。
小魚さん達の泳ぐ速さをしっかり褒めてから、でも自分は競争よりお散歩が好きと言います。
小魚さん達も、そんなマンボーを受け入れて、とっても平和な海の世界です。
この絵本を読むと、自分は自分のまま、そのままでいいんだなって思えます。
ミナミハコフグの赤ちゃんが、可愛いです。ミナミハコフグの赤ちゃんが主役の絵本って、どこかにないかな~。
2歳児の喜ぶポイント
うちの2歳児は、私が海の絵本や魚の図鑑ばっかり読むので魚が大好き。
サンゴ、クラゲ、カニ、サカナを指さして喜びます。
それぞれの数を1つ1つ一緒に数えるのが楽しそうです。
あと、正面向きのまんぼーのページに来ると、絵本の背表紙にも正面向きのまんぼーが小さく描かれていることを、必死に教えてくれます(笑)
あと、最後にでてくる「まんまるお月様」に大喜びします。
1ページあたりの文字数が一言だけなので、せがまれれば、何度でも繰り返し読んであげられます。
これ↑、私にとって、かなりの重要ポイントです!子どもは気に入った絵本を何度も何度も読んで~と言ってきます!
2才児は、本物のマンボーを見たことがないので、いつか水族館に連れて行きたいものです。
まとめ
絵本を読んで、気持ちが落ち着く。
昔を思い出して、ワクワクする。
まんぼーのそのままの自分に、勇気をもらえる。
私も子どもの”らしさ”を受け入れたい!受け入れよう!と思える。
そんな絵本です。
マンボウが主役の絵本が他にもあったら、誰か教えてください。。。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!