通信教材のZ会には、公立中高一貫校の適性検査に特化したカリキュラム「専科」があります。
公立中高一貫校を目指す受検生の母親としては、気にならないわけがない。
- Z会の適性検査型入試に対応したカリキュラムはどんなもの?
- 進学塾と比較してコストパフォーマンスはどのくらい良い?
- Z会で公立中高一貫校を受検するのに向いている子はどんな子?
公立中高一貫校受検の適性検査とは
公立中高一貫校の適性検査は、学習指導要領範囲外の暗記重視の私立とは異なり、問題が特殊です。
思考型入試とも言われていて、小学校の学習指導要領範囲内からの出題ですが、科目を横断した出題形式で、さまざまな情報を自分で分析して考え、論理立てて文章にして述べる力が必要になってきます。
適性検査独特の考え方をモノにするためには、問題形式に慣れることが必須。
そこで、適性検査に特化した進学塾(enaなど)や、個別指導塾に通う必要がでてきます。
適性検査型入試について詳しく書いている記事はこちらです。
公立中高一貫校対策に通じるZ会専科は4種類
公立中高一貫校を受検する場合、Z会の小学生コースハイレベル(紙ベース)、もしくは小学生タブレットコース(タブレット学習)のどちらかを受講しつつ、追加で専科を利用することをZ会はおすすめしています。
専科はすべて紙ベースです。
Z会ホームページはこちら(公立中高一貫校対策できる専科説明ページへとびます)公立中高一貫校適性検査(5年生・6年生)
- 公立中高一貫校を受検予定の5年生、6年生が対象
本番レベルの問題と丁寧な解説で、実戦力を身につける講座。
その場で直面した問題に自力で挑戦する力、自分の意見や考えを論理的に表現する力が鍛えられる。
塾に行かなくても、「小学生コースハイレベル」もしくは「小学生タブレットコース」と併用することで、公立中高一貫校受検対策ができる。
自宅で、自分のペースで、合格に必要な力を最大限に磨き上げることが可能。
メインテキスト 4回/月 学習量1回40分
提出課題 2回/月 学習量1回25分
(メインテキストには、各月号に難関校対策問題がさらに1回プラス)
受講特典
受講開始月に「公立中高一貫校受検対策BOOK 入門編」がもらえる。
7月号受講の場合に「公立中高一貫校受検対策BOOK 実践編」を、さらにもらえる。
公立中高一貫校作文(6年生)
- 志望している公立中高一貫校で作文が出題される6年生が対象
作文の出題傾向を分析して作成したZ会オリジナル問題と過去問を演習する。
1年間を3ステージ「作文基礎」「作文発展」「実践演習」に分けて、段階的に課題対応力を養成する。
Z会のプロの講師に丁寧に添削してもらえるのは、励みになると感じました。
メインテキスト 2回/月 学習量1回40分
提出課題 1回/月 学習量1回50分
(メインテキストには、各月号に難関校対策問題がさらに1回プラス)
受講特典
受講開始月に「公立中高一貫校受検対策BOOK 入門編」がもらえる。
7月号受講の場合に「公立中高一貫校受検対策BOOK 実践編」を、さらにもらえる。
作文(5年生・6年生)
- 公立中高一貫校は受検しない、もしくは作文が出題されない公立中高一貫校を受検する5年生、6年生が対象
- 作文に苦手意識がある
- 中学生になる前に表現力を伸ばしたい
受検とは関係なく、文章を書く手順を楽しく学ぶ講座。
作文が書けたという喜びを味わって、一生役立つ文章表現力の土台をつくることができる。
メインテキスト 3回/月 学習量1回40分提出課題 1回/月 学習量1回40分
受講特典
受講開始月に「作文スタートブック」がもらえる。
作文を書く手順や、原稿用紙の使い方など、役立つ情報が満載。
思考・表現力(3年生・4年生)
- 小学3年生・4年生のうちから、公立中高一貫校の受験を視野に入れた学習ができる
- 複合的な出題で、教科の枠をこえた思考力・判断力・表現力を伸ばす
- 思考の幅を広げる経験・自分の考えを正しく伝える経験を積むことができる
- 情報整理力・試行錯誤力を伸ばす
他の習い事などの都合や、まだ本気で受検するか決めかねるなら、塾通いは抵抗がありますよね。
そんな場合には、Z会の「思考・表現力(3年生・4年生)」が、適性検査型入試を知る最適な通信教材だと感じました。
メインテキスト 3回/月 学習量1回20分
提出課題 1回/月 学習量1回20分
Z会だけで公立中高一貫校受検を対策した場合の合計金額
コストパフォーマンスは良すぎる!
進学塾の場合、小学3年生は生徒の囲い込みのため月額授業料が無料のところがほとんどです。でも模試教材費は有料。だいたい年間4万円弱かかります。
そして、夏期講習や模試教材費も含めると、小学4年生は40万弱、小学5年生は70万弱、小学6年生は100万円ほどかかります。
塾代について詳しくはこちらの記事に書いていますので、良かったら参考にしてください。
Z会だけで適性検査型入試対策をすると、年間いくらかかるかシミュレーション計算してみました。(12か月分一括払いで計算)
小学3年生
「小学生タブレットコース」のみを受講→年間57,120円
小学4年生
「小学生タブレットコース」と「思考・表現力」を受講
→年間64,260円と年間22,440円で年間合計86,700円
小学5年生
「小学生タブレットコース」と「公立中高一貫校適性検査」と「作文」を受講
→年間74,460円と年間33,660円と年間36,720円で年間合計144,840円
小学6年生
「小学生タブレットコース」と「公立中高一貫校適性検査」と「公立中高一貫校作文」を受講
→年間74,800円と年間27,540円と年間27,540円で年間合計129,880円
※小学6年生は小学生タブレットコースは2月終了のため11か月分、専科は12月終了のため9か月分の一括払い
まとめると
Z会だけで公立中高一貫校の受検対策をする場合にかかるカリキュラム代金
小学3年生→合計57,120円
小学4年生→合計86,700円
小学5年生→合計144,840円
小学6年生→合計129,880円
小学校3年生~6年生でかかる金額;合計418,540円
進学塾の小学4年生にかかる費用だけで、ほぼ足りてしまう!
コストパフォーマンスが、けた違いに良いことがわかりますね。
Z会ホームページはこちら(公立中高一貫校対策できる専科説明ページへとびます)Z会で公立中高一貫校受検するのに向いている子
受検の目的が明確な子
勉強を継続することは大変。ゲームや遊びの誘惑に打ち勝てる小学生は稀です。
だからこそ、受検したい、合格したい、という明確な受検する目的を持っている子が強いです。
なにより、通信教材は塾と違って強制力がないので、モチベーションが絶対に必要。
明確な受検する目的の一例
- 受検する学校の、ある部活に憧れている
- 将来なりたい職業があって、そのために大学の進学実績が良い中高一貫校に行きたい。
- 本気で取り組んでいる習い事があり、高校受験を気にせずに中学生活を送りたいから、中学受検をしたい。
- サッカーなどのチームスポーツを続けたい。でも中学受検もしたい。
など。
親が中学受験させたい場合、どんなに親が頑張っても、子どもの頑張れる目的にはなりません。
例えば、「学区内の市立中に行かせたくない」「高校受験は内申点があって先生との相性が心配」など、色んな大人の事情ってありますよね。
でも、親が先回りして中学受検をするよう誘導しても、子どもに頑張る理由がなければ、子どもは受験勉強を頑張れないのです。
受検生(小学6年生)になるまでに、明確な受検する目的を、なんでも良いので子ども自身が持てるようになると、勝手に成績が上がります。
そのためには、親は試行錯誤するしかないのかな、と感じます。
小3~小5の間は、受検勉強の仕組みに慣れる。
小6の受検まであと1年というところからは、本人がどれだけ頑張れるかにかかってくる。
そこからは、合格したいっていう強い気持ちが必要になる。
↑通っている塾長がよく言っているのですが、その通りだと感じます。
Z会は1か月から受講が可能で、入会金も0円なので、とりあえず子どもに合っているか試してみることができます!
とりあえず始めてみて、公立中高一貫校の受検勉強ってどんなものなのか知り、それから受検するかしないか親子で話し合ってみるというのも、子どもが受検を自分事として認識するために大事なプロセスかもしれません。
Z会ホームページはこちら(公立中高一貫校対策できる専科説明ページへとびます)Z会ではなく進学塾に通う理由
Z会は、進学塾に劣らない教材と添削指導をしてくれます。
しかし、我が家の受検生は、進学塾を選択しました。
その理由は、「モチベーションの維持が通信教材では大変だから」です。
高校受験、大学受験なら、親は介入する必要がないですが、中学受験だと、やはり親の介入が必要だと実感しています。
家だと漫画やゲームなどの誘惑がたくさんあって、弟もいるのでうるさくて勉強に身が入らない。
うちの子は、塾のカリキュラムには何とかついて行けているので、通い続けている塾で、他の子と切磋琢磨して今後も受検に臨むのが合っていると感じました。
これは、一人一人の相性を親がしっかり見定めて、決断しないといけないのでとても難しいです。
Z会だけで中学受験する場合の具体的な方法
うちは、1人目は進学塾で受検しますが、2人目以降はZ会を検討しています。
と、いうのは、チームスポーツをしていて、週に最低3回は練習があり、週末に試合で遠征する時は半日もしくは1日つぶれることもザラだからです。
進学塾では、スケジュール的にも体力的にも、チームスポーツと両立するのは困難です。6年生になると、模試も週末に入ることが増えます。
チームスポーツを続けたいと子どもが望んだ場合でも、中学受験の経験は大学受験に活きると私は考えているので、進学塾以外の方法で受検を検討しています。
その手段として、Z会は有効だと考えています。
その場合、進学塾が主催する模試(enaの適性検査模試、都立中合判など)に積極的に参加して、自分の学力の位置を把握することがモチベーションの維持に良いですね。
何より、中学受検する目的を子ども自身が子どもなりに持つのが最重要!
興味ある分野について、無理ない範囲で体験するようにしています。
ゲーム大好きな小学校低学年の子なので、ワンダーボックスで理数の面白さを知ってもらったり。
おうちで育む理数力×創造力【ワンダーボックス】ポケモン好きなので、ポケモン繋がりで遊んでみたり
上の子ですが、裁判に興味を持っていたので、実際に地方裁判所に傍聴に行ったのは良かった。
私も好きなので、戦国時代にハマった子と神社仏閣巡りも楽しいです。
何が子どもの勉強のやる気になるかは未知なので、とりあえず子どもが興味を持っていることに、親ができる範囲で付き合うのは重要と感じます。
あと、【Z会だけ】では無くなりますが、どうにも子どもだけでは勉強できない場合、家庭教師や個別指導塾をZ会と併用するのも1つの方法ですね。
家庭教師や個別指導塾は、値段がピンキリ、指導力もピンキリなので、目的に合わせてよーく見定めて決断することが、親には必要です。(すごく疲れる。)
まとめ
Z会の適性検査型入試に対応したカリキュラムは、進学塾に負けない分析された問題で構成されていることがわかりました。
進学塾と比較してコストパフォーマンスは当たり前ですが、けた違いに良いですね。
ただ、通信教材のデメリットとして、モチベーションを維持するのが小学生には至難のワザです。
Z会で公立中高一貫校を受検するのに向いている子は、受検する目的意識が明確な子です。
ポジティブな、自分事として受検をとらえられる目的を持てるよう、親は働きかける必要があります。
コストをかけてでも、親が進学塾や個別指導塾に子どもを通わせる理由は、ここにありますね。
子どもが勉強をしようと思ってくれるにはどうすれば良いか、親はみんな試行錯誤です。
他の習い事などの理由で、進学塾にスケジュール的に通えない子は、Z会を受講するのが1つの手段だと今回調べてみて感じました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
公立中高一貫校受検を検討中の方に是非読んでほしい!Z会や、他の通信教材についてまとめた記事はこちら。
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