子どもの勉強について、親はみな程度の差はあれ、心配するものです。
この記事では、公文と塾のどちらが合っているか検討する方法を整理しました。
公文か塾かは【違い】【タイミング】【目的】と3つに分けて考えましょう。
- 公文と塾の違いを知りたい
- 公文と塾、どちらが自分の子どもに合っているか知りたい
- 3人子持ちの主婦・薬剤師
- 子ども2人が公文に通っていた(1人目→5年半、2人目→2年)
- 公立中高一貫校受検に上の子が挑戦・合格した経験から記事を書いています
- かもねむ堂の詳しいプロフィールはこちら
よろしく!
公文と塾の違い
公文と塾は「勉強している」のは同じですが、やり方や伸ばす部分が全然違います!
公文 | 塾 |
---|---|
学習方法 | |
プリントで自学自習 週2回、教室の空いている時間にいつ行ってもOK。自分のペースでプリントを解く。他の日は家で毎日プリントを解く。 |
先生に教わりながら進める 先生の説明を聞いたり、わからないところを質問したりして問題を解くスタイル。解けた喜びを感じやすい。 |
科目 | |
国・算・英。1科目からOK。 科目は限定的だが、勉強の土台作りになる。 |
国・算・理・社・英。1科目からOK。 苦手な科目や受験科目など幅広く対応。 |
学校の範囲の先取りの有無 | |
どんどん先取りして進める 進みは学年に沿っているが、どんどん先に進める。やる枚数にもよるが、1日5枚ペースで年間2年~2年半分進められる。 |
希望に合わせた指導が可能 学習塾の場合、家庭の希望に沿ったテキストを提案してもらい進める。 |
伸ばせる力 | |
読み書き・漢字・計算を積み上げ、勉強の土台を作る 量をこなせるのが強み。いろんな文章を読みとり、漢字を書く。計算スピードも速くなる。 |
処理能力・思考力 勉強の効率的なやり方・問題を解く楽しさを知ることができる。宿題をこなすことでテストで良い成績が取れるようになり、より勉強が楽しめるようになる。 |
伸ばせない点 | |
思考力 数字の大きさのイメージがしにくくなる。算数の図形の問題がない。反射的に問題をこなすクセがつく。 |
読み書き・漢字・計算を公文ほどの量はこなせない 公文ほどの文章を読む機会、計算問題を解く機会は積むことができない。 |
難しい点 | |
作業が単調なので飽きやすい 公文式の勉強法が合わない子には苦行でしかない。逆に勉強嫌いになってしまう可能性もあるので親の見極めが必要。 |
本人に合った勉強法を見つけるのが難しい 本人がやる気になれる先生と出会えるか。本人が楽しいと思える勉強内容があるか。本人が↑のようになれるまで、頑張って勉強を続ける必要がある。 |
塾には進学塾と学習塾がある
塾には進学塾と学習塾があります。
- 受験のために通う
- 集団授業。カリキュラムに沿うので理解できなくても置いていかれる
- 負けず嫌いの子に合っている
- 学校の成績を上げるために通う
- 集団授業や個別指導。個人の理解度に沿って手厚く見てくれる。
- 勉強する楽しさがわからない子、苦手分野が自分で解決できない子、マイペースな子に合っている
進学塾の集団指導が合わない場合や、自分のペースで勉強したい場合などは、学習塾で受験勉強することもあります。
進学塾のわからない点を理解するために学習塾を併用するパターンもあります。
公文を始めるのにちょうど良いタイミング
公文は学習習慣を身につけたい時期に始めるのがちょうど良いです。
年長~小学校低学年くらいから始めるのに合っています。
小学校の入学準備として始める家庭はとても多いです。
また、小学校低学年の頃は公文に通っている子がとても多いので、子ども自らがやりたいと言い出す可能性はとても高い。
公文は本人のやる気が重要なので、そのタイミングで始めるのもとても良いです。
また、進学塾を考えている場合、読解力と漢字、計算スピードはある程度ないと塾のカリキュラムについていけません。
そのため、もし中学受験を考える場合は小1から、高校受験を考える場合は小学生の間のどこかで始めることは、勉強の土台作りとしてとても意味があります。
- 学習習慣を身につけたい時期(小学校入学前後)
- 本人がやりたいと言ったタイミング
- 進学塾に通う前に2~3年間ほど
塾通いがちょうど良いタイミング
中学受験を考えているなら、小3か小4から塾通いを始めることが、子どもの負担を考えると一番良いです。
公文をやっている場合は、公文を辞めて進学塾に通うパターンが王道です。
5年、6年から受検勉強を始めるのはついていくのが大変です(公立中高一貫校受検の場合は、小5からでもアリ。)
中学受験を考えていないなら、学習習慣がついていない場合や、授業についていけていない場合は、早めに学習塾を検討することがオススメ。
学習塾は勉強のやり方・楽しさを教えてもらえるのがメリットです。
小4から学校の勉強が難しくなってくるので、小4くらいから子どもの様子をみて検討してみましょう。
- 中学受験を考えているなら、小3か小4から塾通い
- 中学受験を考えていないなら、学習習慣がついていない場合や、授業についていけていない場合
学習習慣を身につけたいけど、塾はまだ早いと感じている・・・そんな場合は、通信教材で学習習慣を身につけるのがオススメです!
通信教材は無料お試しが豊富です。とりあえず取り寄せてみて、子どもが一番食いついた教材を始めてみると良いです。
おすすめは、進研ゼミ・スマイルゼミ・小学ポピー・Z会・ブンブンどりむ・ワンダーボックスです。
こちらの記事も参考にしてくださいね。
公文を頑張る目的を決めてから始めよう
公文は学習習慣をつけるために始める子が多いですが、学年以上の単元を難しく感じたり、単調な作業に飽きて続けられなくなる子は多いです。
子どもがやりたがらなくなった場合、「学習習慣」を目的にしているならば、すっぱり辞めて別の学習法(通信教材や学習塾)を検討しましょう。
「勉強の土台作り、基礎固め」を目的にしているなら、ある程度までは我慢してでも続けさせるべきです。どこまで続けるかの目安は、こちらの記事を参考にしてください。
公文は確実に勉強の土台、基礎ができるので、子どもが嫌がらずに続けられるなら、続けたほうが良いです。
特に、国語は苦手と感じてから挽回するのがなかなか難しい科目です。
幅広い文章を毎日読んで書き取りすることは、確実に国語力を伸ばします。
漢字に苦戦する子が多いと思いますが、毎日のページ数を減らしてもいいので、続けることは意味があると個人的に感じます。
逆に、算数に関しては計算スピードがついたなら、無理して続ける必要はない。
子ども自身が続けたいならぜひとも続けるべきですが、子どもが辞めたがっているなら他の学習法で数字のイメージをふくらませてくれる教材をやったほうが、あと伸びしやすいと感じています。
塾通いにも明確な目的がモチベ維持に重要
進学塾は受験という目的があるためわかりやすいですが、学習塾にも目的をもって通うことで子どものやる気がアップします。
学校の苦手分野克服が目的なら、学校のカラーテストで満点をとることを目標に勉強する計画を立てる。
学校の勉強より難しい問題を勉強して、高校受験に備える場合は、漢字検定など外部のテスト合格を目指す。塾が行う月例テストに慣れてきたら、偏差値を上げるためにどういう勉強をすればいいか子どもと相談しながら挑戦する。
やればできた!という経験が、中学生以降の子どもの勉強のモチベーションになるので、親は子どもが頑張れるような「乗り越えられる困難」を設定してあげることが大切です。
公文か塾か、子どもとよく話し合って決めよう!
公文と塾の違い、始めるタイミング、目的について整理してみました。
子どもにとって、どちらが合っているか考える参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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